過剰に反応することなかれ


ひとだけが高等で

社会性も高いなんて勘ちがいなのだと

腑に落ちそうな本。



娘が買ってきたばかりなので

わたしはまだ全部は読んでいないのだけど

「生きもの、みんな同じじゃん!」と

思わずにはいられない本。



たとえば、ゴキブリは集団で暮らしているので

社会性が欠かせない、

単独ではとても生きにくいんです。

幼い頃に孤立したゴキブリは悲劇的な存在となる。

まず成長が遅い。
仮に成長して大人になったとしても、群の隅に追いやられることになる。

他のゴキブリたちと混じり合い、関わり合うことが上手くできなければ、
群れに参加できない。
当然繁殖行動も満足にできないだろう。

      (動物のひみつ アシュリー・ウォード著より)


ひとは

理性・社会的環境などなどで

ここまであからさまではないかもしれないけれど

なんか、やはり似ていませんかね。


この世の基本はいい、わるいではなく

やはりフラクタル・相似系なのかもしれません。



ただ、ゴキブリとのちがいは

ゴキブリは群れの隅に追いやられても

自分を責めたりしなさそうだけど


ひとは

自分を責めたり

逆に

それをバネにして新たな世界の扉を開けたりすることでしょうか。




表紙に「争い・裏切り・協力・繁栄の謎を追う」とありますが

「生きもの全体の社会」が「そういうもの」だとしたら

ひとは「合わない」ことに過剰に悩まなくてもいいのでは、
そして「合うこと」にも過剰に反応しなくてもいいのではと
思わずにはいられない本。

また全部を読んだら、続きをお話ししたくなるかもしれません。

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