サラダ油での石けん作りがむずかしいと言われるわけ

今日は石けん作りのお話です

あまり知らされていない

サラダ油や石けんの世界が垣間見えますので

よかったら少しおつきあいください。

きっかけ
サラダ油になるその過程でしていること
廃油石けんは？
市販の石けんと手作り石けんのちがい

きっかけ

ある方のお声かけで、

一般には「石けんにしようとしても固まらない」と言われている

よくあるサラダ油で

石けんを作ってみる機会があったのです

ただそれは、

揚げ物に使うと

油の状態が通常とは逆の方向に行くらしい
（まだ揚げ油としては使ってないのです）

特殊な加工がほどこされたサラダ油で

もしかしたら、もしかする？

という好奇心からお引き受けしました。

結果はやはりうまく固まらなかったのですが

このことをきっかけに

サラダ油は

なぜ固まらないとされているのだ？

と、あらためて考えるいい機会になりました。

何年か前に

油の精製の過程を

調べたことがあったのを思い出したのです。

サラダ油になるその過程でしていること

菜種や大豆などを

サラダ油の状態にするまでには

何工程もあって

菜種や大豆などから

いろんな成分を

ひとつひとつ、ちがう方法で抜いているのです。

それはそれで

別の商品やその一部になったりして

無駄なく使われるわけですが

そのひと工程で

その材料の中から

とある脂肪酸を石けんにして

サラダ油になるものから取りのぞく工程があるんです。

なるほど

石けんになるものをとっているのだから

それは固まりにくいわけだ！

やっと長年の疑問が解けました。

廃油石けんは？

廃油石けんになる油は

サラダ油のこともあると思われます。

では、なぜ廃油石けんが固まるのかというと

ひとつは

野菜や魚・肉など

いろんなものを揚げたあとで

いろんな成分が入りこんでいて

それが石けんになる触媒のようなはたらきをしているのでは？

ということと

二つ目は

廃油石けんに使われる油は

業務用のラードなどの場合も

多いのでは？
（ラードは石けんになります）

ということと

三つ目は

廃油石けんのレシピを調べると

かなり苛性ソーダの量が多いので

固まりやすいのでは？

今のところ思いつくのはこの３つです。

市販の石けんと手作り石けんとのちがい

そんなことからも想像がつくように

手作りの石けんは

オイルの成分そのものが入っていることが多いので

市販の石けんと使った感じがちがうのです

ただ、

手作りばかりがいいと言いたいのではなくて

いろんなものが入っていれば入っているほど

よいことも数々あれば

逆になにかを引き起こすきっかけになることもゼロではなく
（現象として出ることがいいわるいは別として）

何年おいても

全く変わらない石けんも

洗濯の時に気持ちよく使える

石けん成分のみの洗濯石けんも

多くのひとを助けている

わたしたちにとって

なくてはならないものだから。