なにもしなくていい

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年末にかけて

あわただしくなるこんな季節だからこそ

よく思い出すことがあります。

スペインでひとり旅をしていたときに

ストンとお腹に落ちた

「なにもしなくていい」

長期の滞在だったので

予定は詰め込まず

「さあ、今日はなにをしようかな」

というわりとのんびりした中で

↑ビールを頼むだけで
小皿のタパスがついてくるグラナダ

思うままに動いていたところ

シナリオの流れに乗ったかのような

感慨深い出来事が重なり

普段、どれだけ

思考をびゅんびゅん働かせて

行動しているのかに気づいたとき

「なにもしなくていいんだ、すべてはいいように動いている」

と腹落ちしたのです。

バルセロナの海岸近くの
街路樹になっているピンクペッパーの木

月とアルハンブラ宮殿

そうはいっても

日々、いろーんなことを

わりと時間に追われるようにしているわけで。

実際に「なにもしなくていい」わけではないものの

日々、小さな決断を繰り返す中で
（今日はこっちの道を行こうとか、なに食べようかとか）

この「なにもしなくていい」は

ふっと今に立ち戻って

自分が現実を動かそうとするほど

自然な流れからは遠ざかることに

気づかせてくれるのです。