藍染めの服のように
着ることで
ゆっくり効いてくるものは
スピード重視でもある
今からすると
わかりにくく、もどかしいかもしれないですが
スピードが極まってくると
(すぐ効くとかすぐ治るとか)
転じて
藍染めのような
じわじわと、副作用なくからだにはたらきかける
植物のちからを分けてもらう
「外服薬」に
関心を持つ方が
今以上に増えてくるのではないでしょうか。
藍染めが好きな方へ
潜在的に藍との出会いを求めている方へ
そして忘れっぽい自分への覚え書きです。
藍染めについて
伊那市高遠・バニアン工房の多々羅さんに
お話いただいたことや
今まで見聞きしてきた
藍染めについてのことを
まとめておきます。
- 汗などがにおいにくい・藍染めはいいにおい
- 染料と顔料
- 解毒・浄化・保温
- 生地を丈夫にする
汗などがにおいにくい・藍染めはいいにおい
藍でしっかり染めてある服は
かなり汗をかいても、驚くくらいにおいにくいのです。
藍独特のさわやかなにおいのまま。
都度洗わなくても(わたしの体感・感覚では)だいじょうぶ。
なぜなら
繊維についている
微生物がにおいのもとを分解してくれているから。
スカートなど、下に着る服は
いつ洗ったかなぁ・・
一晩吊るしておくと
たとえば焼肉屋さんのにおいでも
気にならなくなっています。
実は、染めているときはけっこう藍は「におい」ますが
4〜5日かけて風を通すにつれて、藍特有の「いいにおい」に変化します。
染めると、その変化も感じられて
感動的ですよ。
「あぁ、ここにいきものがいてくれる」って。
染料と顔料
藍染め=すべてナチュラル
ではなくて
藍を使った色つけは様々で
たとえば
①ゴムなどを入れて藍を生地の表面に「つける」方法と(顔料)
②微生物の力で「染める」方法は(染料)
似ているようで
まったくちがうもの。
色がほとんど落ちないのは②の方。
染料が繊維と一緒になるから。
藍って水に溶けないんですよ。
発酵して初めて水に溶ける。
②の中でも
お酒や小麦のふすまを入れて
発酵をうながすものもあり、
藍についている微生物にだけ
おまかせするものもありで
ほんと様々。
また、
発酵っぽくしてあって
あまりからだによろしくないものも
入っているものもあるみたい。
納得いくものを見つけるのには
実際に見にいくか
信頼できるルートから購入するのがよさそうです。
色落ちといえば
藍染めの服を洗うと
藍色ではなくて
茶色い液が出てくるのは
藍以外の成分が出てきているから。
藍は血液の浄化や解毒をうながすと言われています。
あと、藍染めの服は夏でも「あたたかく」感じます。
戦国時代の武将が好んで着たのも
意味がないことはないでしょうね。
生地を丈夫にする
もう着るのをやめようかどうか迷うぐらい
よれよれの服も
藍で染めると
ハリが出て、生地が丈夫になります。
藍の中には油も入っているのですって。
油分もしっかり入り込んで
繊維が太く見えるのでしょうか。
一番染まりやすい生地は麻素材。
そして古い布の方が成分がよく入るそうです。
すき間があるからかな。
虫除け効果もあるので
古くから野良着として
とても重宝されているのだとか。
手前の丸いのが
藍をていねいに発酵させた「すくも」
こちらにまた、灰や水とで発酵してもらって
やっとたどり着ける藍染め。
毎回毎回
藍をたてる時は、とても真剣に向かわれるのだとか。
藍にかぎらず
ちゃんとものを作っているひとから
なにかを買わせてもらったり
自分も
これは、ちゃんとしたものを使いたいと思ったら
ある程度の学びは欠かせないなと感じたのでした。
今は知ろうと思えば
いろんな方法がある時代で、わたしたちはとても恵まれてもいます。
9月27日にゆたかな食堂さんで「酵素入りミネラル石けんクラス」を開きます
ときどきインスタグラムにも投稿しています